海外製/海外販売のバドミントン用ストリング(ガット)や関連商品を紹介

バドミントンのストリング(ガット)や関連商品を紹介するページです。日本国内から海外発売/海外製のものまで。

バドミントンラケット 修理 (補修) 折れた(ヒビ)部分を補強する その10 最後

事故車は事故車。事故ラケットは事故ラケット。

終わりに

 ラケットにヒビ(折れ)が入る状況は様々です。人に当たりヒビが入る対人事故、モノに当たる対物事故、または自損事故もあります。どのような状況でも、ヒビが入れば事故ラケットです。カーボンを巻いて事故ラケットとして使い続けるなら事故ラケットのリスクも認識して使い続けた方が良いかと思います。

 

 バドミントンに限らず部活で利用する道具はSGマーク制度の対象商品がほとんどです。この道具を使い、スポーツ保険にも加入することで安心安全に部活動をすることが出来ます。未成年が改造/改変して無保証になった道具を利用するなら保護者/監督/学校責任者に事故ラケットを使って良いか確認してからの利用をすすめます。

 

テンションを上げて張ってみる

 ボルトリック70Eチューンのテンションを見ると【4U:19-24】となっていました。なので最大テンション24ポンドで張ってみます。

今度はショップで利用される電動ストリングマシンで張ってみたいと思います。現在はヨネックスのストリングマシンのみ製作している東洋造機のストリングマシンGM3000です。

 

設定はプリセットにしたがいます。

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縦24ポンド。横26ポンドで張ります。1本張りをしてみます。

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テンションがリアルタイムに数字と、横バーで表示されます。

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張れました。

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最後、1つ穴を通し忘れました。

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終わり

バドミントンラケット 修理 (補修) 折れた(ヒビ)部分を補強する その9

連続グロメット

 カーボンクロスを積層した分フレームの厚みが増えました。グロメットをグロメットホールに差し込んでも長さが足りませんでした。連続グロメットは諦め、普通のグロメットをはめはみ出た部分をニッパーで切断し長さを調節しました。

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外した連続グロメットは1つあたり0.5gです。

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ガット張り

頑張らないバドミントンのガット張り機です。

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そのままではラケットサポートとストリングチャックが干渉するので下記のように場所を入れ替えます。

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2本張りです。

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張れました。

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修理ラケットの評価/レビュー

結論:競技用/部活用としては使えない

 

1.バランスが大きく変わる

 ボルトリック70Eチューンはパーツ(重り)を追加することでラケットバランスを変えることが出来ます。家庭用秤で量ったところ上部へ付けるパーツは1つ0.25g。下部へ付けるパーツは1つ0.1gです。バランスを表すマトリクス表をメーカーが公式に出していますので、重量変化によってどの程度バランスが変わるか参考にすることが出来ます。たった0.1gだけで大きくバランス変化しています。
 
 今回貼り付けたカーボンクロスは重量が1.5gもあります。貼り付けるためにエポキシ樹脂も使いましたので2gは重くなっていると想像できます。専用パーツの何倍もの重量です。しかも片側にだけです。明らかにアンバランスになります。競技用/部活用としては自分でも友達にも使わせたいとは思いません。

 貼り付けたカーボンクロス分は必ず重くなります。カーボンクロスを貼り付ける際に塗膜を削りましたがその重量(塗膜厚み)は無視できるほど小さいです。【カーボンは軽くて丈夫】と言われますが鉄と比べるから軽いだけで、水よりもずっと重いです。

 

2.SGマーク制度の対象から外れる可能性が高い

 日本で発売されている多くの競技用バドミントンラケットはSG制度に適合した製品です。厳しい基準で検査され消費者の元へ届けられます。意識せずともSGマーク(製品安全協会の認定)が付けられ消費者やその周りの方は守られています。
 SGマーク付き製品に万が一欠陥があって、人身損害が発生して、欠陥と人身損害の間に因果関係があると認められる場合には、最高一億円までの賠償措置を講じられます。

 これらのSG商品を改造/改変し利用している場合、無保険と同じで保証を受けられないのが通常です。バドミントンはパートナーがいます。対戦相手がいます。コートの横には応援してくれるチームメイトがいます。自動車/自転車の無保険と同じで、無保険ラケットでプレーするのは万が一のときに周りに迷惑を掛ける行為かと思います。交通事故啓発動画で加害者が『まさか自分が・・・』とコメントしているのを見かけます。バドミントンはパートナーと接触する機会も多いので補強してラケットを使うことは慎重に検討する必要があります。


参考:SGマークについて

SGマーク|ミズノお客様相談センター|ミズノ

 

3.層間剥離が起こりやすい

 カーボンクロスを手作業で積層していくと層間剥離を起こす可能性があります。層間剥離とはカーボンクロスの層と層が剥がれてしまうことを指します。層間剥離したカーボンクロスは薄く鋭利状になるので皮膚の創傷を起こしやすいです。もちろんメーカー製でも同じ問題も起こる可能性はありますが限りなく0に近いです。仮に事故が起きてもSGマーク制度により加害者/被害者共に守られています。ですが、自分で補強したラケットは全て自己責任にて賠償していく必要が高いです。

 詳しいことは【層間剥離 cfrp】等で検索してみてください。

 

4.お店でガットを張ってもらえない

 ラケットの断裂したカーボン繊維を復元し元通りにすることは不可能です。よって下記のように補強しました。

  1. 折れた箇所を接着剤(エポキシ樹脂)でくっつける
  2. 欠損している箇所をエポキシパテで埋める
  3. カーボンクロスを巻き補強
  4. 最後に見栄えのカーボンクロスを巻く


骨折した箇所にギブスを巻くイメージです。ガッチガチにギブスで固定すればガットは張れますがフレームのカーボン繊維が修理/修復されているわけではありません。
 【折れたラケットのガット張りは出来ません】とルールを作っているお店がほとんどです。当然、カーボンクロスをフレームに巻いても折れているのは変わらないのでガット張りを断られる場合もあります。自分で修理しても結局使えません。また、今は張ってもらえても将来どうなる分かりません。

 修理ラケットをガット張りをされる方は折れているラケットを扱っているリスクを負う必要があります。

 

5.それまで使っていたグロメットが使えない。買い直す必要がある(別途出費)

 カーボンクロスを巻くとその分フレームが厚くなります。補強後にグロメットをグロメットホール入れるとグロメットの長さが足らないです。連結グロメットの場合、単体より高額ですので費用がかさみます。

 

つづく

バドミントンラケット 修理 (補修) 折れた(ヒビ)部分を補強する その8

グロメットホール

グロメットホールを開けていきます。

通常:2mm。2.1mmのドリル刃(右側の赤)は既存の穴に通りませんでした。

シェアホール:2.5mm

ダイソーのドリルを使いました。写真の左側2つです。ボール盤を利用します。自宅に所有していなければホームセンターの工作室を借ります。

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カーボンを巻いた反対側の穴をガイドにします。

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養生テープを貼りグロメットホール位置を転写。

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カーボンクロスを巻いた所に貼ります。内側も同じようにします。

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開けました。

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連結グロメットも付けられました。

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フレア加工しているグロメットはホールに入れることが出来ません。カーボンを巻いていない側の連結グロメットも取り外してしまいましたが、再び付けることが出来ませんでした。ミスりました。

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つづく。

 (実際にガットを張ってみるところまで)

バドミントンラケット 修理 (補修) 折れた(ヒビ)部分を補強する その7

フレーム外側もカーボンクロスを貼り付けていきます。養生テープで長さを測ります。

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ビニール袋に貼っておきます。

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ラケットは脱脂

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暖めておきます。

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カーボンクロスを切り出します。

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エポキシ樹脂を作り

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含浸

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カッターで切り取ります。

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外側に貼り付けます。

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溝に沿わせるために粘土で型を作っておくときれいに張り付きます。今回はめんどくさくて布を丸めて当てました。

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ラケット重量

ここで紹介している修理方法は競技ラケット向けではありません重量が著しく増加しバランスが悪くなるからです。

 

下記は修理しているボルトリック70E チューンの付属パーツです。

全体で0.7gあります。

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下部に付けるパーツは1つあたり0.1g

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上部に付けるパーツは1つあたり0.25gです。

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公式ページを見てみます。

www.yonex.co.jp

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 公式ページを見るとこの非常に軽いパーツを付けるだけで大きくバランスが変わることが分かります。

 

カーボンクロスの重量

今回貼り付けたカーボンクロスと同じ大きさで切り出してみました。重量は1.5gもあります。これに樹脂を含めると2gを超えると思います。しかもラケットの片側にだけ重量増加が起こります。

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最後に巻いた見栄え用のカーボンクロスだけで0.5gもあります。

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とても競技用や練習用として使えるラケットではありません。

 

このブログの秤について

 このブログに登場している秤は特定計量器定期検査を受けていません。正確性が担保されておりませんのであくまでも参考としてご覧ください。

 重量を量る特定計量器(業務用はかり)は正確に量れているか2年ごとに検査を受ける必要があります。

 この検定に合格すると秤に「検定証印」が付され、検定を受けた秤を利用することでその結果の正確性が担保されます。検定合格の秤を使うことでスーパー等は【お肉100g 198円】と表示したり【新製品 ○○g増量】といった表示が出来るのです。
 代金をいただき業務でラケット修理を行う業者も【○○g増】と表示してあれば検定合格の秤を利用しているはずです。業者の重量増 0.1g~と宣伝されている修理方法は分かりませんが、当然、湿度の影響を受けやすいコア材/グリップ/グリップテープ/アンダーラップを含めず材料だけで計測して増加分重量を表示していると推察だけはできます。

 私が購入できる材料(カーボンクロス)はその重量だけで0.1gを軽々超えます。樹脂のカーボン含有率を考えるとさらに重量は増えます。このブログを見続けても部活や競技用に使えるラケットの修理方法は紹介できません。その目的なら通信容量を使うだけなのでご注意ください。

特定計量器(業務用はかり)の定期検査について - 岸和田市公式ウェブサイト

特定計量器定期検査って何?

取引や証明に使用するはかりや分銅、おもりを特定計量器といいます。
特定計量器は正確でなければなりません。しかし、どんな特定計量器も長く使用していると誤差が生じることがあります。
そこで、計量法では取引や証明を目的として使用する特定計量器については、2年に1回、市が行う定期検査を受けることが使用者に義務づけられています。

「取引」や「証明」って?

「取引」とは、有料・無料を問わず物などのやりとりを行うことです。 
「証明」とは、計った事実を他の人に真実であると表明することです。

 

バドミントンラケット 修理 (補修) 折れた(ヒビ)部分を補強する その6

樹脂が硬化しましたのでビニールテープを剥がしていきます。

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養生テープも剥がします。緑色の養生テープも樹脂にくっつきません。

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段差が出来てしまったのでヤスリで形を整えます。

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削りました。

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見た目が良くなるよう、仕上げのカーボンを張ります。養生テープで長さを測ります。

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ビニール袋に貼り付けておきます。

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カーボンを切り出します。画像より広い範囲にテープを貼ると作業がしやすいです。

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脱脂します。

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前回までと同様にカーボンクロスにエポキシ樹脂を含浸させます。

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ラケットの内側に貼り付けます。

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一日後。樹脂が固まってから剥がします。

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養生テープも剥がします。

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テープかす等をアセトンやシール剥がしでぬぐい取ります。きれいにカーボンの目が出ました。フレームの外側も同じ作業をします。

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つづく

バドミントンラケット 修理 (補修) 折れた(ヒビ)部分を補強する その5

カーボンの積層

厚みが足らないようなので積層してききます。まずは、養生を剥がしまき直します。

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カーボンクロスの切り出し

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サイズはOKです。溶剤を飛ばすため24時間置いておきます。

エポキシ樹脂の含浸

樹脂の濡れ効果があるように積層箇所を温めておきます。

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混ぜます

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裏表まんべんなく含浸させます。

 

余分な樹脂を追い出します。

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エポキシ樹脂を塗ります。

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カーボンとピールプレイを巻いてビニールテープで固定します。

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 つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バドミントンラケット 修理(補修) 折れた(ヒビ)部分を補強する その4

ダイソーエポキシをテスト

 キャンドゥーのエポキシ樹脂を購入したかったですが近所に売っていませんでした。仕方なくダイソーで購入してきました。ダイソーエポキシ樹脂をテストしてみます。

 結論を書けばダイソーエポキシ樹脂はカーボンクロスには適しませんでした。

 

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同容量で混ぜるとあります。

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電子秤で計量します。

注:0.1gもしくは0.01g単位を量れる秤を用意します。メーカーで言えば【A&D】や【タニタ】です。アマゾンにて1,000円~1,200円で販売されている0.01gを計量出来る(とうたわれているメーカー不詳)電子秤は正確に計量出来ません。安さに惹かれ利用してみましたがエポキシ樹脂の硬化不足が顕著にありました。分銅によるテストもしましたが誤差が大きいです。

 

A液を入れます。

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B液を入れます。

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結果は混ぜてる間に硬化が始まり、カーボンクロスに塗ることも出来ませんでした。

最初から蜂蜜くらいの堅さです。混ぜている間に気泡が多く入り抜けることはありません。2分ほど混ぜているとかなり堅く、混ぜ棒を上げてもくっついて下に落ちこともありません。

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ほかのエポキシ樹脂

手持ちのエポキシ樹脂です。左側のGM-6800を使います。

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発売元のページにて注意書きを確認します。

エポキシEpoxy.com、先進エポキシ開発のブレニー技研。www.blenny.co.jpトップ サイトは、http://blenny.ddo.jp/ http://www.blenny.co.jp/ http://blenny.info/

・23℃で7日間経過しても100%硬化はほぼ無い
・常温で60~70%の硬化状態。これを加熱(60℃程度)すると30分間後に一旦、柔らかく強度低下(弾性状)。その後、性能上昇(靱性状態と変化)する。その間に圧力・応力・薬品など掛かると一番、弱い状況での破損につながる恐れがある。このため、塗布・肉盛り後、常温硬化+熱処理を実施した方が良い。
・常温硬化は12時間~24時間以内程度。加熱硬化は60℃-2時間
・60℃2時間加熱硬化すると得られる特性は【靭性が出る】【物性が上がる】【破壊エネルギーが増大する】など
・100℃-数時間の加熱処理後の性能は遙かにねばりが出て、もろさが改善される。
・40℃以下での加熱処理は加熱処理の意味合い=効果が少なくなる。50℃以上の温度処理により、熱処理の効果を発揮してくる。接着強さを追求される場合はあくまで、50℃以上の熱処理が必要。極端に言えば2倍程度接着強度が違ってくる。
・80℃-5~10時間以内限度を一つの、フルキュアー限度と見なせば良い

・低粘度化を実施する場合の通常手法(性能を落とさないで)
1.主剤の温度を30℃~35℃程度までUPする
2.コーティングする母材を暖める
3.ライティング(電球などで)にて暖めながら作業する
・対象物の塗布、接着面、肉盛り、流し込み、修理面を加熱&昇温させる。これにより、接着力は結果的にUP、ぬれ特性もUPし投錨効果もUP。被着体面にエポキシ樹脂/GM-6800が触れた、流し込んだ、当たった瞬間から粘度低下が始まる
・冷えている被着体面に流し込む、コーティングする場合、逆に粘度上昇して気泡は抜けにくくなりる。
・表面に気泡があれば軽くキンチョールを吹きかける

 

作業手順

注意書きを参考にして下記の手順を取りたいと思います

  1. ひび割れを接着
  2. 元の形で固定。常温硬化:27℃-24時間
  3. 加熱硬化:60℃-2時間
  4. カーボンクロスの積層。常温硬化:27℃-24時間
  5. 加熱硬化は60℃-2時間

 

ひび割れの接着

ヒビを接着します。

作業中は温度低下を避けるためあらかじめ部屋を暖かくしておきます。それが無理な場合、ラケットの接着箇所をライトの下やこたつ電気カーペット等で温めておきます。電気カーペットが一番温度管理がしやすいです。また、机のライトは全て点けておきます。

 

写真は撮っていませんが、電子秤で正確に計量します。最低2分以上は攪拌します。

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ヒビが入っている箇所を広げエポキシ樹脂を接着面に塗り込みます。下記は別工程の写真です。塗装を削った全体でなくヒビ部分のみ塗り込みます。

圧力と接着力は比例します。エポキシ樹脂を塗った後は焼き肉の網やワイヤーネットに置き結束バンド等で固定し整形します。接着面同士がぴったりとくっつくように固定します。

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元の形で固定。常温硬化:27℃-24時間

加熱硬化:60℃-2時間

 

カーボンクロスの積層

カーボンクロスの巻き終わりにはほつれ防止のマスキングテープを貼っておきます。硬化後も剥がすことが可能です。

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電子秤には汚れ防止にラップをかぶせています。スポイトで容器に移していきます。

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主材。スポイトは使い捨てです。主材と硬化剤が混ざらないようにします。

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硬化剤。

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まぜまぜ

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カーボンを貼り付けるところに塗り塗り。

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用意していたポリ袋を広げます。

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エポキシ樹脂を塗ります。

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クロスを置きます

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エポキシ樹脂を垂らします。

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袋を閉じます

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カーボンクロスに気泡が残らないように含浸させていきます。

樹脂が行き渡ったら、余分な樹脂をしごきだしていきます。

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手袋をします。

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ビニールテープもすぐに使えるように用意しておきます。

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カッターで切り出します。カッターは常に新しい刃を使うようにします。

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切れました。

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ポリ袋でサンドされたパッチが出来ました。

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片側のポリ袋を剥がします。

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巻いていきます。

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両手で巻くので写真はありません。ピールプライクロスも巻きました。

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ファブリックも巻きます。

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ビニールテープで巻きます。きつく巻きます。

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次の日

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剥がします。

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マスキングテープも取ります。

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ライトで硬化させます。ライトは熱源の反対側と温度差が大きいです。対流式の加熱が推奨されます。

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時間を計測し裏返してムラにならないよう加熱させていきます。

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つづく