海外製/海外販売のバドミントン用ストリング(ガット)や関連商品を紹介

バドミントンのストリング(ガット)や関連商品を紹介するページです。日本国内から海外発売/海外製のものまで。

バドミントンラケット 修理 (補修) 折れた(ヒビ)部分を補強する その9

連続グロメット

 カーボンクロスを積層した分フレームの厚みが増えました。グロメットをグロメットホールに差し込んでも長さが足りませんでした。連続グロメットは諦め、普通のグロメットをはめはみ出た部分をニッパーで切断し長さを調節しました。

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外した連続グロメットは1つあたり0.5gです。

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ガット張り

頑張らないバドミントンのガット張り機です。

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そのままではラケットサポートとストリングチャックが干渉するので下記のように場所を入れ替えます。

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2本張りです。

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張れました。

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修理ラケットの評価/レビュー

結論:競技用/部活用としては使えない

 

1.バランスが大きく変わる

 ボルトリック70Eチューンはパーツ(重り)を追加することでラケットバランスを変えることが出来ます。家庭用秤で量ったところ上部へ付けるパーツは1つ0.25g。下部へ付けるパーツは1つ0.1gです。バランスを表すマトリクス表をメーカーが公式に出していますので、重量変化によってどの程度バランスが変わるか参考にすることが出来ます。たった0.1gだけで大きくバランス変化しています。
 
 今回貼り付けたカーボンクロスは重量が1.5gもあります。貼り付けるためにエポキシ樹脂も使いましたので2gは重くなっていると想像できます。専用パーツの何倍もの重量です。しかも片側にだけです。明らかにアンバランスになります。競技用/部活用としては自分でも友達にも使わせたいとは思いません。

 貼り付けたカーボンクロス分は必ず重くなります。カーボンクロスを貼り付ける際に塗膜を削りましたがその重量(塗膜厚み)は無視できるほど小さいです。【カーボンは軽くて丈夫】と言われますが鉄と比べるから軽いだけで、水よりもずっと重いです。

 

2.SGマーク制度の対象から外れる可能性が高い

 日本で発売されている多くの競技用バドミントンラケットはSG制度に適合した製品です。厳しい基準で検査され消費者の元へ届けられます。意識せずともSGマーク(製品安全協会の認定)が付けられ消費者やその周りの方は守られています。
 SGマーク付き製品に万が一欠陥があって、人身損害が発生して、欠陥と人身損害の間に因果関係があると認められる場合には、最高一億円までの賠償措置を講じられます。

 これらのSG商品を改造/改変し利用している場合、無保険と同じで保証を受けられないのが通常です。バドミントンはパートナーがいます。対戦相手がいます。コートの横には応援してくれるチームメイトがいます。自動車/自転車の無保険と同じで、無保険ラケットでプレーするのは万が一のときに周りに迷惑を掛ける行為かと思います。交通事故啓発動画で加害者が『まさか自分が・・・』とコメントしているのを見かけます。バドミントンはパートナーと接触する機会も多いので補強してラケットを使うことは慎重に検討する必要があります。


参考:SGマークについて

SGマーク|ミズノお客様相談センター|ミズノ

 

3.層間剥離が起こりやすい

 カーボンクロスを手作業で積層していくと層間剥離を起こす可能性があります。層間剥離とはカーボンクロスの層と層が剥がれてしまうことを指します。層間剥離したカーボンクロスは薄く鋭利状になるので皮膚の創傷を起こしやすいです。もちろんメーカー製でも同じ問題も起こる可能性はありますが限りなく0に近いです。仮に事故が起きてもSGマーク制度により加害者/被害者共に守られています。ですが、自分で補強したラケットは全て自己責任にて賠償していく必要が高いです。

 詳しいことは【層間剥離 cfrp】等で検索してみてください。

 

4.お店でガットを張ってもらえない

 ラケットの断裂したカーボン繊維を復元し元通りにすることは不可能です。よって下記のように補強しました。

  1. 折れた箇所を接着剤(エポキシ樹脂)でくっつける
  2. 欠損している箇所をエポキシパテで埋める
  3. カーボンクロスを巻き補強
  4. 最後に見栄えのカーボンクロスを巻く


骨折した箇所にギブスを巻くイメージです。ガッチガチにギブスで固定すればガットは張れますがフレームのカーボン繊維が修理/修復されているわけではありません。
 【折れたラケットのガット張りは出来ません】とルールを作っているお店がほとんどです。当然、カーボンクロスをフレームに巻いても折れているのは変わらないのでガット張りを断られる場合もあります。自分で修理しても結局使えません。また、今は張ってもらえても将来どうなる分かりません。

 修理ラケットをガット張りをされる方は折れているラケットを扱っているリスクを負う必要があります。

 

5.それまで使っていたグロメットが使えない。買い直す必要がある(別途出費)

 カーボンクロスを巻くとその分フレームが厚くなります。補強後にグロメットをグロメットホール入れるとグロメットの長さが足らないです。連結グロメットの場合、単体より高額ですので費用がかさみます。

 

つづく